
戸栗美術館の『初期伊万里展』に行ってきました!『初期伊万里展』では、すばらしい古伊万里作品が見られ、特徴についても詳しく説明があり、その魅力がよくわかりました!
伊万里として知られてた、有田焼
1610年代に、佐賀の有田で陶器がつくられ始めました。伊万里港から、海外に送られました。そのため世界では、有田焼は『伊万里』として知られるようになりました。今でも『伊万里』は世界で人気です!
古伊万里は、釉薬がたっぷりかかっています
古伊万里の大きな特徴は、「釉薬がたっぷり」かかっていることだそうです! 上の写真のポスターでも、なんとなく白い陶器などの釉薬がたっぷりしていて、つややかな白の雰囲気が伝わりますでしょうか?
初期の伊万里は素焼きされていませんでした。絵付けの前に素焼を行わない「生掛け」でつくられていまいした。
●通常の陶器
ろくろ→素焼き→絵付け・釉薬→本焼き
●古伊万里の陶器
ろくろ→絵付け・釉薬→本焼き
素焼きしていないので、粘土は釉薬をかけて焼くと、水分がなくなり少し小さくなります。釉薬も、たっぷりかかった雰囲気になります。

釉薬のガラス質が、美しく光を反射!
たっぷり釉薬を含んだ陶器は、ガラス質を含んでいるので光を反射しして、美しく見えます。
時代を経るにつれ、しっかりと釉薬を粘土がつくように、陶器に素焼きして乾燥させるようになっていきます。古伊万里の白が、やわらかく美しくみえたのは、作る工程が違って釉薬がたっぷり塗られているからなのですね。わたしはガラスの食器も大好きなので、古伊万里の白に惹かれる理由がわかりました!
イギリスの有名陶芸家、ルーシーリーも、釉薬を塗る前に素焼きしない「生がけ」で陶器を作っています。有名作家は古伊万里と同じ技法で、美しい作品を作っていたのですね。
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