ルーシーリーのインタビューより
ルーシーリー展(千葉市立美術館、2015年)に行った時のレポートです。展示会で晩年のルーシーリーのインタビューのビデオを見ました。ルーシーリーは、陶器をつくるときに素焼きをしていないそうです。

釉薬が厚く、釉薬のガラス質のつやつやした独特の風合い
彼女は陶器を乾かし、釉薬を塗り乾かし、本焼きをしたそうです。ですので釉薬と粘土は、ぴったりくっついていません。そのため彼女の陶器は、釉薬が厚く、釉薬のガラス質でつやつやした独特の風合いがあります。
ルーシーリーの作品は、ときに東洋的
古伊万里も、素焼きされていません。同じようなグロッシーな雰囲気がありますね。ルーシーリーは、時に自分の作品が東洋的だと言っていました。
ルーシーリーの作品の特徴
●薄い陶器
●釉薬が厚い
民芸運動の厚ぼったい器は、好まなかった
ウィーンで生まれイギリスに渡ったルーシーリーですが、日本にも滞在した当時のイギリス陶芸界の巨匠バーナードリーチとも交流があったそうです。ルーシーリーはバーナードリーチからはあまり影響を受けなかったといいますが、東洋的なテイストは持っていたのですね。
バーナードリーチや、浜田庄司の日本の民芸運動の器のような厚ぼったい器はあまり好まなかったようですが、中国の古い器などからは影響を受けていたのかもしれません。
益子の陶器市では、ルーシーリーのようなテイストの陶器が多くみられます。
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